shoushouteiのブログ

落語を語ってます!

落語雑感!夏の医者

上方落語に「夏の医者」という噺があります。米朝師匠や枝雀師匠、東京では、圓生師匠の音源が残っている。親父どんが「ちしゃ」を食べて腹痛になり、隣村の医者を呼んでくる途中の山道でウワバミに呑まれる噺。

その中に出てくる「ちしゃ」とは、今で言うカッティングレタス、サンチェみたいなもの。日本には、奈良時代に入って来たとのこと。最も早く入ったレタスで、下葉をかきながら、食用にしたので、俗に「カキジシャ」と言い、生食はせず、茹でて御浸し山口には、酢味噌で和えた「ちしゃなます」があるそうです。

「ウワバミ」は、大蛇、日本のニシキヘビは、せいぜい1から3メートルぐらい、チョと小さい。

 語源には諸説あるそうですが、大きなマムシを意味する「大蝮(おほはみ)」あたりの転ではないかと考えられるそうです。

  落語の「そば清」では、「蛇含草」は、バラ科多年草。本州、四国、九州の原野の水湿地や田圃の畔などに生えている「おとこへびいちご」だそうです。初夏、黄色い小さな五弁の花がやや密に集まって咲く。葉の煎じ汁は虫さされの解毒に薬効があるという。

 また、ウワバミは「大酒飲み」を意味する慣用語でもあり、小生も若いころは、そう呼ばれました。人間を丸呑みするくらいであるから、よほどの大酒飲みであろうという憶測から生まれた比喩である。

人を食った奴とも言われました。