shoushouteiのブログ

落語を語ってます!

落語雑感!がいこく

落語「つる」には、もろこしからつるがやってきますが、もろこしとは、中国南方の越 (えつ) の国、現在の浙江 省付近だそうです。そこの諸国・諸族の「諸越」の訓読みからもろこしとなったとのこと。最初は、その地方をさしていたのが、しだいに中国全土をさすようになったという。

小三治師匠のメリケン留学奮戦記のメリケンは、アメリカンからそう呼ばれた。

エゲレスは、イギリスのこと。イギリスは,江戸時代に始まる日本との交渉の初期から、「ぶりたにあ」「あんぐりあ」と呼ばれ,〈貌利太尼亜〉〈諳厄利亜〉など種々の漢字があてられたとのこと。その後しだいにポルトガル語のイングレスInglêsおよびオランダ語エンゲルスEngelsからなまって〈エゲレス〉〈イギリス〉という呼称が広く用いられるようになり,〈英吉利〉の漢字があてられ,そこから〈英国〉という通称が生まれたと辞書に載ってる。
落語「宗論」では、若旦那が伴天連に感化されるという噺ですが、その伴天連は、キリスト教が日本に伝来した当時の、カトリックの宣教師の称。パードレから、変化したもののようです。