2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
落語には、不思議な噺(擬宝珠)があります。初代三遊亭園遊(実は、3代目)師の作だそうです。 擬宝珠(ぎぼし)は、橋や神社、寺院の階段、手すり、欄干の柱の上に設けられている飾り。ネギの花に似ていることから「葱台(そうだい)」とも呼ばれるそうです。 …
落語には、西行という歌人の哀れなラブストーリーがある。北面の武士、佐藤兵衛尉憲清が絶世の美女 染殿の内侍に恋わずらい。「蝶(=丁)なれば二つか四つも舞うべきに三羽舞うとはこれは半なり」と詠まれたのに対し、憲清が「一羽にて千鳥といへる名もあれ…
落語「千両みかん」は、1個千両、1房百両で買って若旦那の病気を治すという噺ですが、江戸時代みかんは、旬の時期(秋から冬)いくらぐらいしたんでしょうか。 貞享2年(1685年)に紀伊国屋文左衛門が大儲けしたという話がありますが、当時、江戸では鍛冶…
江戸時代には、金、銀、銭の三種類が流通していたとのこと。俗に金は江戸、銀は上方、庶民は銭ということだが、これを交換するのが、所謂「両替商」というわけ。 銭は、一文銭、四文銭、百文銭、そのうち四文銭は、裏に波が書いてあったので、俗に波銭という…
火焔太鼓では、五十両、百両と包み金を出すところがあるが、包み金は、本当は二十五両(切り餅という) が一つとなっているので、落語の嘘と言うことになる。 また、火焔太鼓は、雅楽で使用する大変大きなものなので、志ん生の演習は、嘘と言うことになるが、…
元は、上方落語でしょうが、夏に良くやる落語に青菜というのがありますが、旦那が植木屋さんにすすめるのが、柳陰というもの。 『守貞漫稿』によると、みりんと焼酎をほぼ半々に混ぜたものを上方では「柳蔭(やなぎかげ)」、江戸では「本直し」と呼び、冷用…