shoushouteiのブログ

落語を語ってます!

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

落語雑感!義太夫

落語には、義太夫が出てくる噺があります。「寝床」は、元々、安永4年(1775年)「和漢咄会」の一遍「日待」。上方では、「寝床浄瑠璃』明治中期に東京へ移入されたとのこと。8代目桂文楽、5代目古今亭志ん生、3代目古今亭志ん朝が印象的。最近では、昇太師…

落語雑感!タラもどき

酒の噺のマクラでは、「酒飲みは、奴豆腐にさも似たり、初め四角で、後はグズグズ」や 「酒は、愁いを払う玉箒」といいますが、玉箒(たまはばき)とは、正月の初子(はつね)の日の、玉を飾った儀礼用のほうき。また、初子の日に蚕室を掃除するところから、箒の…

落語雑感!珊瑚の五分玉

珊瑚の五分玉(さんごのごぶだま)は、三代目桂三木助師の秋刀魚火事という落語の中や先代金馬師の小言念仏のマクラで聴いたフレーズ。 秋刀魚火事では、地主のしわいやの番頭が、店のお嬢さんが草むらで珊瑚の五分玉を落としたので、探した者に褒美をやると…

落語雑感!土手の道哲

「闇の夜は、吉原ばかり月夜かな」見返り柳を後にして、土手の道哲、待乳山〜〜〜落語「文七元結」や「二階ぞめき」の一節。 「土手の道哲」とは、山谷堀から吉原へ行く途中の西方寺の土手がこれです。西方寺の開山は一説には念誉上人又は正覚上人、他の説に…

落語雑感!へっつい(竃)の噺

落語には、「へっつい」という現代人には馴染みのない道具が出てきます。火が使われるようになり、縄文人は、最初石を焼いて、その上で食物をただ押し当ててたものを先の尖った土器の回りで火を燃して煮炊きをするようになり、その後割木の上でやりやすいよ…