shoushouteiのブログ

落語を語ってます!

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

落語雑感!「死神」

落語「死神」は、圓朝師作ですが、グリム童話を基にした珍しい噺。 グリム童話の「死神の名付け親」は、貧乏な男のもとに子が生まれる。男は名付け親のなり手を捜し街道に出た。神、悪魔、死神と順に出会い、死神に息子の名付け親になってもらう。 成長した…

落語雑感!高尾太夫

落語「紺屋高尾」「反魂香」に出てくる高尾太夫について今回考えます。 入山形に二つ星(最高級の遊郭)三浦屋四郎左衛門の抱えが高尾太夫、その下のランクが入山形に一つ星(松葉屋)、その下が入山形だけ(玉屋、伊勢屋)と続きます。所謂大店、総間垣。歌舞伎の…

落語雑感!がいこく

落語「つる」には、もろこしからつるがやってきますが、もろこしとは、中国南方の越 (えつ) の国、現在の浙江 省付近だそうです。そこの諸国・諸族の「諸越」の訓読みからもろこしとなったとのこと。最初は、その地方をさしていたのが、しだいに中国全土をさ…

落語雑感!「かっぽれ」

末廣亭では5月の連休に芸協が、 浅草演芸ホールでは8月中席に落語協会に芸協から春雨や雷蔵師匠 と春風亭昇也さんも出演して行われる。 言わずと知れた古今亭志ん朝師匠が興行復活に尽力したことで知ら れ、志ん朝師によれば、「大阪の住吉神社の御田植神…